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脂肪は本当に「財産」なのか??

小顔美容外科

2024.09.04

美容外科医の中では、顔の脂肪吸引について否定的な医師もおりそれぞれの先生の考え方・美的センスもさまざまです。
自分の美的センスに近い医師を選ぶことは、医師選びにおいて重要なポイントです。
脂肪吸引においても医師個人の美的センスが重要です。

脂肪が「財産」であるとは?


顔の脂肪は将来減るものだから減らしてはいけない、大切な財産である。
という考え方によるものですが、全ての脂肪が財産になるわけではないので、このキャッチフレーズは端的すぎると言えるでしょう。

脂肪はそれぞれ小分けパックのように分かれており、「fat pad(ファットパッド)」と呼ばれて区分けされています。

脂肪が少ないとコケて貧相に見えますが、脂肪が多すぎると重力の影響で将来的なたるみにつながります。
いい部分の脂肪は「財産」となり、余分な脂肪は「負債」となります。
具体的にはどの脂肪が財産で、どの脂肪が負債か詳しくみていきます。

財産の脂肪」

負債の脂肪」



脂肪吸引で減らす脂肪は「負債」となる部分なので、
「脂肪は財産なので、減らしてはいけない」というのは半分正解、半分間違いとなります。

たるみ顔とコケ顔はどっちが治療しやすい?

皆さんは「たるみが目立つ顔」と「コケている顔」は美容医療でどちらが治しやすいと思いますか??












答えは圧倒的に「コケている顔」なんです。

たるみがすでに目立ってしまっている状態は、ある意味手遅れに近い状態。
残念ながら現代の医療では、たるんだ皮膚が元に戻る治療はありません。
若々しいフェイスラインを目指すなら切開して余分な皮膚を切るしか方法はないのです。

脂肪が少なくなってコケているお顔はヒアルロン酸、ボトックスなどの注射治療だけでも若々しい印象のお顔になることが可能です。10歳以上若返って見えることも珍しくありません。

『コケている部分へ脂肪注入した症例』

まとめ

脂肪は「若く見える財産である部分」と、「将来的に老け顔の原因」になる部分がある。
脂肪吸引で減らすのは老け顔の原因になる部分だけであり、脂肪吸引が老化を加速させるという認識は間違ったもの。
整形の有無に関わらず、将来的に老化が起こってこけてくる部分はある。
コケはたるみよりも治しやすく、ダウンタイムも少ないので脂肪吸引による老化への影響はほとんど無いと言えるだろう。

執筆:大阪院 小池泰弘 医師
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